忍者ブログ
現代社会をシミュレーションした小説を書いております。
[14] [13] [12] [11] [10] [9] [8] [7] [6] [5] [4]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                                                                             1

 ここ川越にはもう一つ、世間一般にとって大切な施設があった。 様々な事情で孤児になったり保護せざるを得なくなった子供達を育て、そして大学まで通わせて社会人にする『こひつじ園』という施設だ。 
「みんな久しぶりね!」
 背の高い青年と一緒に美しい黒髪の乙女が現れた。二人に近寄るめがねをかけた鋭い目つきの女性。 
「お久しぶりです、ミンチン先生」 
「元気さんにセーラさん、久しぶりですわね」 
「今日は月岡さんが来ているんですか」 
「そうですわ。かの奇跡の青年が戦ったおかげでここは良くなりましたわ」 
「あの人がまさか連合共和国下院議員になるなんて思いませんでした」
 そう、こひつじ園はあのリブゲートに一時期狙われていた。そのことを知った広志は財前丈太郎と一緒に土地建物を買収し、自身がスポンサーになっていたミンチン学院のオーナーだったマリア・ミンチンに頼んで園長もかねてもらっていたのだった。広志はミンチン学院の経営危機を知って自ら資本を出し、サポートをした為セーラはメイドにならずに済んだが、彼女は自分の意志で彼らの手伝いをしながら勉強をし、大学生になった今でもちょくちょく顔を出して手伝っている。
 ちなみにセーラはあの後鬼丸家の養女になった。そのため今の名前は鬼丸セーラと名乗っている。得意なフランス語や英語を駆使して京葉大学医学部に進学し真東輝のような名医を目指していた。今は元気の恋人でもあり、将来は元気のパートナーになることが決まっている。その鬼丸元気は尊敬している高野広志の後を追うように警察軍大学外国語学部に在籍し、セーラの得意とする日英仏の三カ国語に加えてドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語の日常会話を理解できるようになった上、情報戦も得意としており今はGINであるチームのチーフを務めている。 
「あら、二人とも元気じゃない」 
「アメリアさん、お久しぶりです」
 彼女はアメリア・ミンチンといい、こひつじ園の教師をしている。そして子供達の相手をしていた乙女が微笑む。 「ラビニア!」 
「久しぶりね、リトルプリンセス」
 セーラをリトルプリンセスと呼んでかわいがってくれていたラビニア・ハーバートが二人と抱き合う。二人は年こそ違うが実の姉妹のような仲の良さで、元気ですらも「俺ですらも口が出せないよ」と言うほどだ。 
「俺、みんなとなじめるかな…」 
「照れるな、どんどんとけ込めるよ」
 アフリカ人の青年が引き込んでいく。彼は武田エドウィンといい、内戦で苦しんでいたソマリアからこのこひつじ園に引き取られ、そこで知り合ったウクライナ人、ブラジル人、韓国人と血のつながらない兄妹として引き取られた。彼はちなみにマラソンが得意で、この前初めて走った横浜マラソンで優勝した為注目されている。 
「エドに引き込まれる前に私から引き込むわよ」
 ぐいと金髪の乙女が元気を巻き込む。このあけっぴろげのない笑顔の乙女はエドウィンの義理の妹でウクライナ出身の武田アヴリルだ。ちなみに水泳でメドレーとバタフライの世界記録を持っている。 
「この前世界記録達成したあんたが何で!?セーラ、彼女を止めてくれ!!」
 その瞬間セーラ達もどっと笑った。

 その光景を眺めながらミンチンオーナー、月岡みゆき(ノエルの母親でかつてフィギュアスケートでメダリストになり、ノエルを世界一の選手にしようと頑張ってきた)、あの重田俊彦が話している。彼は鎌倉に住宅を構えているが仕事上もう一つの本拠地として川越のこひつじ園に事務所を構えているのだ。
 「で、重田さん今あなたが追いかけている事件はどうなんですか」 
「訳の分からない怪談がネットで流れているそうですね。誰も退院しない死の病棟ということで一種の都市伝説みたいになっているんですが、私は疑ってみています。IPプロキシを分析して流出元を調べ上げた結果、ハヤタ自動車の子会社から流れていたことも明らかになっています」 
「嫌な予感がしますわね…」 
「私も同感ですね…」
 ちなみにこの学園の孤児達の何人かはあの霞拳志郎・ユリア夫妻やジュウザ・シヅカ夫妻が自らの養子として引き取っておりいずれも幸せな生活をしている。ちなみにあの月岡尚人の出身地はここだった。だからみゆきはここでボランティアをしているのである。広志が動いた結果、ミンチンオーナーの他にあのゴッドフェニックス運輸がスポンサーになっているのだ。

 
「よう、よく来てくれたぜ」
 頭が丸坊主の男がニヤリと三人を迎え入れる。弓道天馬、天王はるか、反町誠の三人で、ゴッドフェニックス運輸で働いているメンバーが弓道と天王、GINと協力して写真撮影を引き受ける反町が仰木炎(チュウズーボ、GINさいたま支部捜査員)の川越の自宅を訪れていた。 
「重田のことは知っているだろ、お前」
 「ああ、この前俺のこの部屋に来たので俺もできるだけの協力はしたぜ」
 「あいつら元気でやってるか」
 「椎名達か。あいつら浜松のGIN支部でやってるぜ。まあ、今度お前らに浜松まで文書を届けてもらうことになるがな」
 男勝りの天王にコーヒーを入れると仰木はニヤリとした。 
「我々ゴッドフェニックス運輸もこひつじ園をサポートしている関係もあり、物置部屋同様に使われていたスペースを改装することを条件に重田に取材スペースを提供している。困ったことになったのはトラックだ」 
「お前ら最近新しいトラックにしたじゃねぇか。何で韓国製にした」 
「コストが安くて、環境対策もうるさくやっていることが大韓自動車にした一番の決め手だが最近のハヤタのトラックが酷い。買って2年もしないのにすぐ故障するんだ。一体どうなっているんだ」 
「一体奴らどこで作っているんだ?」 
「フィリピンで作っていると言うけど、粗末すぎるんだ。大韓自動車だけど日本法人を作ってサポートも充実しているし、安心だ」 
「まあ、いいぜ。俺もGINとは別に個人的にハヤタが気にくわねぇから調べているぜ」 
「このいちご、うまいな。どこで買ってきたんだ」 
「近くの三彩百貨店の食料品コーナーだ。閉店間際に入って買っていくクセがあるがうまいんだぜ、だから独身生活を楽しめるわけだ。ちなみに今度イチゴ酒ができるぜ」 
「それに、今日川越ガイアの試合があるけど勝利したら勝利記念セールがあるから面白い」 
「試合でも見ようか」
 仰木がテレビの電源を入れようとする。その時だ、ケーブルテレビ電話がなる。 
「もしもし、仰木ですが」 
「あんたに仕事ができたぜ、チュウズーボ」 
「待ってましたぜ、CEO。ちなみにミカン酒はなくなりましたぜ」 
「Da Bomb!まあ気にしていないぜ、又あんたが作ればいいだけのことだ、今回の仕事はハヤタ自動車の不正だ。お前といつものチームで突き止めてくれ。ちなみに前CEOも動いているぜ」
「俺も一人知り合いと組んで調べていますぜ」 
「ああ、秋津四郎か…。あいつは俺にとってきつい相手だが信用はできる。彼も大手商社の太平洋商事がなぜハヤタ自動車と組んでいるのか調べているぜ」
 秋津四郎とは重田の先輩ジャーナリストで、太平洋商事(三枝寛二社長)と組んでいるハヤタ自動車の不正を追跡している。仕事上殺されかねない懸念を知っていた為妻の順子と娘の良子をあの花咲真世に預けてもらっている。犬笛を武器にGIN所属の小西友永(前警視庁公安外事課刑事)、検視医の法眼規子、北海道犬の鉄と犯罪捜索を独自に行っている為丈太郎とも知り合いだったのだ。


                              2

 そして川越市立陸上競技場…。 玉木つばさの姿はそこにいた。今日は地元のFC川越ガイアとFC浜松の『スーパーカーダービー』なのだ。彼女はガイアサポーターのリポーターとして今日は仕事だ。 
「斎藤オーナー、今日の販売量は大丈夫ですか」 
「前回の試合の際には品薄だったので今回は多めに確保しています。ですので皆さん試合に来てどんどん我が三彩川越本店のテントショップをご利用ください」 
「しっかりPRしていますね、では勝利の場合のセールはどうなりますか?」 
「郊外店三彩川越山田SCではすずひろスーパーと共同企画でタイムセールスを行います」
 斎藤浩徳は苦笑いしながら話す。テレビ川越のやり手会長であり、つばさの上司なのだが、ここまでやり手のアナウンス能力を買っており、つばさを現役女子大生のアナウンサーにした。ちなみに斎藤もかなりのやり手で、彼があのアークヒルズファンドの遠野ケンゴをつばさの実家に紹介したのである。 
「あら、新商品がありましたね」 
「君の実家の甘玉堂でクッキちゃんが出している商品だろうに。とぼけるな」
 つっこみが入る。
 
「前回のスーパーカーダービーではぼこぼこにしてガイアを打ち砕いた、今回も完勝するぞ!」 
「おう、おう、おう!」
 赤と緑、白をベースにしたユニフォームのFC浜松のサポーター集団が気合いを入れる。その光景を横目で見ながらすずひろ本社の鈴本宏夫社長は川越ガイアのサポーター席に向かう。彼は2年前まではすずひろスーパーの社長だったが、経営の拡大を目指したユナイテッドリテイリングがすずひろスーパーの事業を買い取った後はスーパーの土地建物の管理やマンション、結婚式場の経営に当たっていた。 
「斎藤さん、お疲れ様」
 「いやいや、こっちも大変だった。まあ、またやり手会長に戻らねばならないがね」 
「しかし、あんたの手を使わなくちゃいけないのも大変だった」 
「俺にとってはブラジルでの事業拡大のアイデアを生かすのはあんたの会社しかなかった。強引すぎて済まなかった」 
「仕方がない。私も今は会社の経営拡大で忙しいがね」
 二人は株主席に向かう、川越ガイアはあのハヤタ自動車関東サッカー部を母体にしているのだ。つばさ製薬、ディスカビルコーポレーションも出資しているが、ハヤタ自動車出身の経営陣が大半を占めている。 
「それにしてもうんざりする横断幕だな」 
「我々も現にハヤタは使わないのだが、ここまですぎてはうんざりだ」
 二人は渋い表情でFC浜松のサポーター席を眺める。ちなみに彼らはアジア屈指の強豪であるさいたまレッドウィングスの母体になった本間自動車サッカー部浜松ユースチームが実業団で廃業の危機にあった扶桑テクノロジーを引き受けてサポーターや浜松財界などが出資してFC浜松に生まれ変わっていた。 
『ハヤタ自動車は埼玉県の恥知らず』 
『さいたまレッドウィングスこそが埼玉県の誇り』 
『ハヤタよセナはどこ?』 
『スピード違反しても捕まらないルーザー社長』 
「確かに言えている垂れ幕だな…。この前重田君が取材に来たがハヤタの実態にはうんざりした。不安で買えない」
「ここまで遺恨になるのも無理はないじゃないか。大金に任せて人を引き抜くからな。フェアなあんたも苦々しいだろう」 「全くだ。俺は腹が立ってむかむかする」
 鈴本が言うのも無理はない、若手のオランダ系日本人のタリックを獲得する際を巡ってハヤタは金で強引に引き抜こうとした。だが、タリックがそのえげつさにいやがってそのままFC浜松に残ることになりサポーター達は遺恨を覚えていた。更にFC浜松の監督だったルイス・サンターナ(元日本代表FW)はこの強引さに抗議して退団した。ユースチームからの育成選手で日本代表になったブラジル人のナトゥレーザがタリックと共に浜松の不動のエースとして活躍し、イタリアから国籍を取得した指導者が監督になった。 会社がそれぞれスーパーカーを売っている為J3で盛り上がるスーパーカーダービーといわれ、盛り上がりは凄まじい。本間自動車がナイトライダーというあだ名で、川越ガイアがライジングというあだ名で盛り上がっている。ちなみに監督はスウェーデン出身、日本代表だった盟友・大空翼から『白い稲妻』と称されたレヴィン・ステファン。チームカラーは青と白、引き締めるカラーに黒とスウェーデン色が強い。 ちなみにJ3、J2、J1、そして日韓豪が先行して結成したパンパシフィックリーグの順でスポーツは強化されていた。
 
 試合開始後30分後…。ケーブルテレビを高層タワーマンションで眺めていた女性がいた。 
「キャーッ!!ガイアに勝ってもらわないと困るわよ…」 
「おいおい、つくし。バーゲンセール狙いか」 
「当たり前よ。いつもミンチン学院にボランティアしてるでしょ、今回勝ってもらって差し入れする際はバーゲンセールよ」
 興奮した様子で道明寺つくしは夫の司に微笑む。テレビでは大谷翔太がゴールを決め、ガイアサポーターめがけて拳を振るって鼓舞して喜ぶ。彼は現役の埼玉学院大の学生で、プロ契約を川越ガイアと締結しているのだ(学業優先が契約時の条件)。ちなみにつくしはつばさと彼が付き合っていることを知っている。 
「真瀬さんも大変だろう…。勝ったら勝ったでセール特集を編集しないと行けないんだしな」 
「あの人見てくるだけで不器用すぎるからね」 
「そうだな…。俺でも分かるがね」
 遠野ケンゴがコーヒーを飲みながら息子の遠野ヒビキと一緒に入ってきた。 
「ケンさん、でも複雑なんですよね…」 
「ああ…。ハヤタ自動車関連の会社だからね…」
 テレビではプロのスポーツライターである吉田実が試合解説をしている。 
「吉田さん、1点を巡る攻防ですがこのまま川越は守りきれるでしょうか」 
「こうなったら精神力でしょう、キャプテンのシュナイザー健太郎がどうゴールマウスを守るか、最後までレヴィンJr、大谷、藤谷の三人が攻撃を続けられるかにかかっています」 
「藤谷智史は鳥栖フリューゲルスからのレンタル選手ですからね、川越ガイアにとっては救世主でしょう。その藤谷からパスが出た、レヴィンJrが素早く頭で会わせてゴール、決まった、決まった決まった、ゴールゴールゴール!!!」
 その瞬間サポーター達が歓喜に沸き立つ。浜松から2点もぎ取ったのだ。 
「まあ、勝利はほぼ確実だな。買い物ぐらい手伝うが、今日の帰りワイフの頼んでいたものを買いに行くぜ」 
「それぐらいケンさん、言ってくださいよ。俺でも買いますから」 
「駄目だ、お前さんを財布代わりにするのは俺の恥だ」
 ケンゴはきっちりしている。 
「仕事の話ですが、いいですか」 
「ああ、大韓自動車のサポートの話で進捗があったのか」 
「ええ、ハヤタの系列の部品メーカーが大韓自動車と取引がしたいということで売り込みに来ましたよ」 
「よし、つなげとけよ。俺達はハヤタの負け組を引き抜いて勝ち組に育て上げる。奴らもメンツ丸つぶれだぜ」 
「さすが喧嘩のケンゴさん」


                                3

 そして永田町近くのホテルのあった建物…、今は事務所として日本連合共和国が競争入札で買い取り、耐震浩二を施した上で国会議員の宿舎になっていた。
 その一室で…。 
「お久しぶりです、高野先生」 
「君とはもう、8年の歳月がたったか…」
 部屋の片隅には杖が立てかけられている。リンカーンのようなあごひげを蓄えた30代後半の男が30歳代の青年と握手を交わしていた。 
「君は今でもテトラポット・メロン・ティとして活躍しているな」 
「最近ではちょっとデトロイトメタルシティも復活させていますけど、放送禁止用語は排除して相棒と一緒にやってますよ」 
「あのクラウザーの格好まではしていないからましだけどな」 
「あの時が夢のようですけどね、高野先生」
 そこへ腰までつきそうな長い髪の毛の女性が紅茶を持ってくる。 
「朱雀さん、ありがとう。あなたもここで一緒に飲むか」 
「大丈夫よ、ヒロ」 
「いや、ちょっと困ったことがあるんですよ」
 30歳代の青年が話を始める。彼はあの根岸崇一だったのだ。 
「最近僕は覚醒剤などの不正ドラッグを撲滅する為の基金を立ち上げて、その資金源にしようとコンサートを開いているんですよ」 
「アクトアゲインストドラッグキャンペーンだな」 
「それ、私の旦那様の会社が協賛しているでしょ」 
「そうです、ほのかさんの旦那さんの会社が最初から支援してくれているんですが、最近ハヤタ自動車が『新日本自動車よりも高いスポンサー料を払うから新日本自動車を追いだしてくれ』と言い出して高額の金を押しつけてくるんです」
 厳しい表情で日本連合共和国下院議員の高野広志は話を聞いている。朱雀ほのか、いやかつての雪城ほのかはゾーダこと朱雀善太郎と結婚しており今は広志が国会議員になったときからボランティアで議員秘書を務めている。今広志は35歳になっていた。 
「合併直後の苦しい時期なのに新日本自動車が応援してくれたからアクトアゲインストドラッグキャンペーンはここまで来たんです。誰もが参加できるキャンペーンなのに無理矢理金を押しつけて『新日本自動車をおろせ』と圧力をかけてきます」 
「こちらも困った話だね…」 
「とにかく強引に金を押しつけてくるんです。僕は『誰もが参加できるキャンペーンなんです』と文句を言ってもルーザーという男が『金を受け取ったんだから新日本自動車をおろせ』としつこいんです」 
「君のチャリティコンサートにもハヤタ自動車は介入してきたか。他人の褌で相撲を取るような汚い真似ではないか」 
「困った輩だなぁ」
 あきれ果てた顔で入ってきた40代の男二人。若くして政策通といわれる広志を支援しているのは彼らが世界中から情報を調べ上げて広志に教え、広志も分からないことがあれば勉強する姿勢もある。そこにほのかまでもがサポートする為、広志は強力な政策シュミレーション能力を持っているのだ。広志の私邸には倒産したCP9製薬からのお下がりのスーパーコンピュータがあり、広志はそれを活用して世界中からの情報を一元的に入手していた。 
「ウルフライ、バボン、話を聞いていたか」 
「そりゃ聞いていますぜ、CEO」 
「CEOは昔だ、ウルフライ。ごますりは俺には不要だ」
 ウルフライこと鬼丸光介に広志は苦言を呈する。思わず頭をかくウルフライ。広志はハヤタ自動車労働組合の派遣労働者から不安定雇用を改善するよう要請され、議員になった2年前から劣悪な雇用環境にあるハヤタ自動車の派遣労働者を直接雇用(全員正社員待遇)にするよう何度も取り上げてきた。そのためハヤタ自動車や御用組合のハヤタグループ労働組合から天敵と見られるほどであった。朝倉啓太前大統領も実力を認めておりシュナイゼル大統領に推薦したほどなのだ。 
「この前搬入したトラックがハヤタの商品でしたけど故障ばっかりで困りましたよ」 
「最近ハヤタ自動車の商品はクレームが多いな。俺が取り上げたのだが官僚組織は相変わらず霞ヶ関か永田町に引きこもっていればいいのか。シュナイゼル大統領閣下も困っておられた。俺に個人献金をしているコビー・ユナイテッドホールディングス常務が『ハヤタから自動車の商談があったがクレームが酷いからガープの旦那のコネで大韓自動車の商品にした』と話していたがね」
 ちなみにガープというのは国際一橋商事会長で、あのルフィの祖父である。 
「俺も最近澤田兄弟から話を聞きました。お兄さんの悠一さん、投資顧問大手のサプライドをやっているんですけどハヤタ自動車から撤退しようとしているんです。澤田兄弟が孤児になったきっかけがハヤタ自動車の欠陥自動車でしたからね」 
「だが兄貴は撤退できないんだ。一人だけでも踏ん張らねばならないって頑張っているからね」 
「彼は頑固だからね」
 バボンこと高野慶次郎が言う。この男は広志の選挙戦の際に参謀を務め、川崎選挙区でトップ当選を果たす原動力になっている。  


「ベラ姉さん、データが入りました」 
「分かったわ、これだけ入れば安心よ」
 アタッシュケースにデータを入れると、イザベラ(ベラ)・マリー・スワンは鍵をかける。赤銅色の髪とゴールドの瞳をした、完璧な容姿を持つ青年が話しかける。エドワード・カレンだ。 
「ベラ、後は僕たちであの事務所で調べなければならないね…」 
「そうよね、エディ。ただ私は体力が弱いのよ」 
「それなら僕らがいるじゃないですか」
 不満そうにつぶやく少年。彼らはGINの最年長ユニットであるチーム児雷也だったのだ。イザベラはチームの中で成績優秀の頭脳を生かしてデータ分析を行うのだが、身体能力が劣っていた。そこを補佐するのがエドワードだった。彼はイザベラと同年ながら身体能力もずば抜けていた。小さい頃スペイン風邪にかかったことがあったがそれすらも見事に克服した体力の強靱さも備えている。 なぜ彼が日本に来たかというと、8歳の頃スコットランドに一時期滞在していた広志と出会い、その人格者としての性格に憧れて12歳で一家と一緒に日本に移住し、そのまま国籍を取得したのであった。その後彼は警察軍大学に進学し、今では先輩の鬼丸元気にも一目置かれる存在になった。真壁一騎に諫めるエドワード。 
「一騎、ベラの身体には文句は言えないよ。それなら僕たちにできることをするしかないんだよ」 
「まあ、僕らはデザイナーズチルドレンですから、うっかり比較するクセがあるんです」 
「しかし、14歳でこんな強靱な肉体なんて信じられないわね」 
「遺伝子操作された人間の果てです。人類の欲望が恐ろしい…」
 皆城総士(みなしろ そうし)が厳しい表情で話す。彼は様々な情報を元に高速に処理できる才能を持っておりチーム児雷也ではベラの補佐官を務めている。 彼の妹で12歳の乙姫(つばき、チームではハッキングやアタッキングを得意とするプログラマー)が小声で話す。 
「ちょっとお兄ちゃん、あの緑色の髪の毛の男の人おかしいじゃない…」 
「確かに。じろじろ見ているのは気になるな」
 春日井 甲洋(かすがい こうよう)が頷く。普段は温厚な性格だが、いざという時には冷酷にも見られがちな判断をする。その他にも驚異的な記憶力を有しているのだ。近藤剣司(こんどう けんじ)が軽い声で言う。 
「まあ、急いで帰りましょう。ちゃっちゃと作業しないと駄目だよ」 
「あんたは相変わらずお調子者だねぇ」
 要咲良(かなめ さくら)があきれ果てた表情で突っ込む。その光景を緑色の髪の毛の男が見ていた。男は素早くスマートフォンを取り出すとあらかじめ登録していたメールをある場所に送信した。  


「ヒロさん、いつもすみません」 
「場所如き気にするな。俺も施設を有効活用したいからだ」
 広志は笑顔を見せる。三人の少女はこの笑顔に救われている。遠見 真矢(とおみ まや)と羽佐間 翔子(はざま しょうこ)、蔵前 果林(くらまえ かりん)である。 
「君達のことを追い回す変態の緑色の髪の男、必ず調べねばなるまいよ」 
「大体のめどはついているんです」 
「遠見君、全くそうだな。だが、証拠がなければ我々は動きにくいんだ」
 真矢は天然ぼけで不器用な性格だが高い推察能力を持つ。チーム児雷也は広志の事務所を一部貸してもらって国会図書館で情報収集をしているのだ。三人は広志の事務所の余剰スペースを活用して情報分析を行っているのだ。翔子がわびる。 
「この前肝臓の持病で病院を紹介してもらってすみません」 
「俺もかつてそうだった。俺のような人間は生み出したくはないんだ…」
 悲しげな表情で広志はつぶやいた。あの8年前の広東騒動で広志と美紅は結婚し、二児の親になったが広志は「これ以上欲張っても傲慢だから」として避妊手術を受け、今は父親として仕事や家族に全力投球する毎日を過ごしていた。そんな彼はアメリカの国連本部で研修を受けて5年前までソマリア政府の機能回復の為がむしゃらに働き、日本に戻って川崎選挙区から下院議員になった。 広志の人徳に多くの人達は水面下で次期大統領の一人ととらえており、支持者同士での連携などが行われていたのだが広志はこの事を知らない。


                             4

 「どうしたんだ、カリカリして…」
 そして日曜日…。
 剣星がヨナに明るく声をかける。 
「ゴメンね、ちょっと嫌な思いをしちゃって」 
「クッキににらまれたのか…」 
「うん…」 
「気にするな。今日はそんなこと言っていられないんだ、俺が今まで隠していたことも話さなくちゃ駄目だし、里奈ちゃんの事も頼まなくちゃね…」
 剣星は祖父に相談して、里奈の事件で動くことになったのだ。ちなみに剣星の携帯音楽プレイヤーにはいつものようにクラッシック音楽が流れている。ヨナが今までショートプログラムやフリープログラムで使ってきた曲を主に使っているのだ。 
「剣星さん?」 
「ああ、ゴメン、迷っただろ」 
「全然!」
 ぺろっと舌を出す里奈。携帯電話の待ち受け画面には里奈と親友、少年が写っている。 
「スゲェ、ボーイフレンドできたんだ」 
「剣星さん、ちゃかさないでください」
 顔を赤らめる里奈。剣星は里奈、ヨナに待つよう頼むと店内に入る。 
「チャンさん、ヨナの米粉パン頼みます」
 チャン・テファ(張太和)が頷く。 
「これだろう。いやぁ、まさかヨナちゃんが名前を貸してくれるとは思わなかった」 
「それぐらい協力しますよ。ちょっと今日はリスクがあるので…」
 ヨナはこの太和堂でできている米粉パンが好きなのだ。

「ここが剣星のおじいちゃんの家…」 
「ああ…、まず今までじいちゃんの事を伏せていてゴメン…。だけど、俺はじいちゃんの名前でぺこぺこされるのが嫌いなんだ…」
 表札にかかる「松坂」という名前。剣星は鍵を出すと差し込む。鍵は開くと広々とした部屋が見える。 
「じいちゃんは茶室にいる。そこまで来てくれって言っていた」 
「済まなかったな…」
 そこへ大きな体つきの老人が現れる。ヨナは顔色を変える。 
「あなたは…」 
「小さかった頃のお前さんをワシは知っておる…。久々じゃ…」
 剣星は顔色を変える。 
「じいちゃん、ヨナの事を知っていたのか…!?」 
「ワシはよく韓国を訪問していることを忘れたのか、剣星」
 そう、ヨナにとって松坂征四郎は父・李忠文の協力者という関係もあり知り合いだったのだ。 
「じいちゃん、今日はヨナの事ばかりじゃないんだ」 
「分かっておる、片岡里奈というか…」
「はい」
 剣星に促されて里奈が頷く。 
「行方不明になったお前さんの父親、必ずこのワシもメンツに懸けて探すことにしよう」 
「行方不明になった父を捜して見つけたいんです。お願いです、力を貸してください」
 「分かった、だが動機も分からない。この事件は全く分からない話だ。だが然るべく動くことを保証しよう」
 金髪の美人秘書が頷くとメールで何人かに連絡を入れる。 
「彼女と連絡を取れるようにしておく故、お前さん何かあったら彼女に連絡を入れなさい。ワシがGIN顧問である事を忘れるな」
 

「そうですか…。やはりそう来ましたか…」
 川越の重田の事務所では二人の人物が重田を訪れていた。 
「重田さん、僕に『ゴミ掃除』をさせたいんですか」 
「そんな事じゃない、大神君。君達にはハヤタ自動車の不正の実態を調べてもらいたい」
 穏やかで礼儀正しい青年が厳しい表情に変わる。大神零といい、重田が情報屋『コードブレイカー』として契約しているメンバーの一人なのだ。黒髪ロングの美女が呆れ顔だ。大神の妻である桜だ。男言葉を喋っており趣味は格闘技という男前の女性だ。ちなみにオーブのカガリ・ユラ・ザラとは仲がいいのだ。 
「しかし、ハヤタはどこまで破廉恥な真似をすれば気が済むのだ」 
「株主にとっては稼げば何よりも構わないと言うことだ。だが、そんなことでは破滅を許すことになってしまう」
 左でメモを取る零。 
「まず、福島の彼らの子会社が流したデマ…。なぜあんなデマを流さないと行けないのかが分からない…」 
「僕も怪しいのはそこですね。ネットではハヤタのリコールが酷いと言うことで告発サイトもあります」 
「さくら、ヤマトテレビ、サンライズタイムズや帝都新聞、東西新聞、日刊北斗はしっかり報道しているしその他の独立系も厳しいがそれ以外の東洋経済新聞、毎朝新聞、日刊あけぼのは全然報道していないのにハヤタの広告ばかり。どうしてなんだろう…」 
「広告枠を買い取られているから報道できないんだろう…。どうにもならない連中だ」

 
「剣君、君は里奈嬢を真東家まで送り届けなさい」 
「かしこまりました」
 剣流星が厳しい表情で直立不動だ。すでに車に乗って里奈は緊張した顔つきだ。 
「松坂先生、すみません」 
「大丈夫じゃ。ワシはそれぐらいは想定しておったわ」
 征四郎は頷くと里奈は笑う。流星の運転する車はたちまち見えなくなっていった。 
「ヨナ、君はどうする?」 
「お父さんに電話したら迎えに来るって。大丈夫よ」 
「いいのか?俺が自転車で送ろうか」 
「大丈夫よ」
 ヨナは微笑む。そこへ軽自動車が来る。 
「遅くなって済まなかったな」 
「ゴメンね、じゃあ!」 
「気をつけてくださいね、光太郎さん」 
「ああ…」  

「ううむ…」 
「どうしたの?お父さん」 
「車に乗ると何かからだがひょいと動くかのような感覚だ…。何とも言いようのない…」
 光太郎は首をかしげていた。車を運転するときはいつもこんな感覚が抜け切れていないのだ。 
「不思議な感覚ね…」
 

 一方、永田町では…。
「ふーん、そりゃお下品にも程があるな」
 ひげを生やした青年が呆れ顔で電話に出ている。 
「せっかくベースにした技術をわざわざ別の基準に買えろと迫るなんて酷い話。まあ、いいぜ。こっちも知り合いが今ハヤタの悪事を追及しているから俺もネタにさせてもらいましょ」
 電話が切れる。秘書が紅茶を入れる。 
「悪い悪い、絵里」 
「あのハヤタ自動車のこと?」 
「ああ、以前俺と面会したエンジニアのジェームス・セナから電話があって、『ハヤタ自動車が新日本自動車の電気自動車の基準をベースにした車の販売をやめてくれたら250億円出資する』っていう話があった」 
「馬鹿じゃない!?」 
「ああ、まさしく愚の骨頂だ。何しろ彼の息子は行方不明になっているF1レーサーのマイケル・セナだ、しかも彼はハヤタ自動車の車のテストドライブをするといって行方不明になっているからな」 
「彼らどうなったの?」 
「そりゃ追い出されたよ。あまりにもお下品な話だからね」
 あきれ果てた表情で桑田福助は妻の絵里の持ってきたサンドイッチを手にする。この福助、徹底した合理主義者で政策秘書も絵里だけにしてお金はあまりかけないようにしている。そこへ電話がかかってきた。 
「ああ、ヒロさんから?オーケー、絵里、ちょっとゴメン」 
「ええ、あの人達とは学生時代から縁があるわね」
 絵里は懐かしそうな表情だ。今度2年間上海に首都を構える広東共和国の国家顧問として福助は単身赴任する。福助は広志とは昔からの友人で、政党の立場は違うとはいえ救民の立場では一致している為、世界中の紛争を解決する機関を立ち上げて紛争被害者を日本に移民として招き入れて保護するようにしていた。ちなみにその機関には失業者も雇い入れており、失業対策にもなっていた。  


「ルーザー社長、どうやら青バエどものスポンサーが見えてきましたよ」 
 ハヤタ自動車東京本社では…。
 藤堂真紀弁護士がカルロス・ルーザーにひそひそ話だ。垂水嘉一会長は渋い表情である。 
「何…、松坂征四郎…!!あのGIN顧問だと…」 
「始末に負えませんな…、社長…」 
「真紀弁護士、あなたの父上に然るべくお願いすることになります。準備をお願いします」 
「然るべく!」


   その頃、週刊プリズム編集部では…。 
「お久しぶりです、霞先輩」 
「お前も相変わらずだな、体重計とは無縁のようだ」
 金髪の青年がにこりと頷く。 
「姉貴がお世話になってます。それとパット先輩、どうですか」 
「彼もお前から刺激を受けているぞ」
 そう、彼は高野広志の異母弟である九条ひかるだった。新生週刊プリズムでは企業の不正を暴き立て、賄賂を贈ってきても毅然と断って逆に記事にする為彼のペンは大企業から恐れられていた。逆に言えば、彼の批判があるから企業は問題点を自主的に正し改善するのだ。 いつも取材に出ていて、電気自動車の中で小さなノートブックパソコンを片手に記事を書いている。そして自転車もその中にあって取材する際には自転車も使う。二年前に結婚して今は藤沢に住んでいる。
 霞拳志郎はひかるを弟子にした際に徹底した調査を行うよう勧めた。その教育があってひかるは今やあのパットと互角の実力を持つようになった。最近ではプリズムと週刊北斗の間で書簡交換という形で連載も始まり、活性化も進んでいた。 
「今日相談があるのは、ハヤタのことだ」 
「あの怪談の事ですか?」 
「ああ…。お前は以前電気自動車で新日本自動車を選んだと言っていたが、なぜだ」 
「修理しやすいんですね。メンテナンスもかなりよくて、使いやすい。ハヤタの電気自動車は試してみたんです。確かに高性能なんですけど、修理代が高くついちゃうんですね。バッテリーも充電するのに特殊な装置も必要なんです」 
「なるほど…。それと、マイケル・セナの事だが…」 
「あの後調べたら一台救急車が出てきて、ハヤタ記念福島病院に入っていったという証言がありました」 
「もし、そこに彼が…」 
「僕もそう思いますね…。すでに重田編集長に話しています」
 パソコンでは剣星が指揮する高校のブラスバンドの動画が流れていた。 
「しかし、指揮者も大変だな…」 
「ええ、今演奏している彼のブログですけど、一回演奏会で指揮したら1㎏体重が落ちるそうです」 
「彼のブログ、『難波のマエストロ かく語りき』というのか…」 
「地元川越の名産も紹介しているんです。面白いですよ」
  だが、拳志郎達は知らなかった。彼らと剣星達が一つの大きな世界に巻き込まれようとしていたことを…。そして、それは一つの家族を引き裂く轟風になり、一人の命を奪い去ろうとしていたことを…!!
 


作者 後書き 川越ガイアのモデルは名古屋グランパス、大宮アルディージャ、ヴィッセル神戸です。名古屋グランパスの元々はトヨタ自動車サッカー部です。そして大宮アルディージャの前身のNTT関東サッカー部がJリーグ参入の時に川越市もホームタウンにする話があった為採用しました。ちなみに本間自動車というメーカーはNHK名古屋が以前本田技研工業の本田宗一郎氏をモデルにして書いたドラマ「やらんかいな」という作品の主人公の名前が本間という名前だったことから採用しました。現実にJリーグに本田技研工業が参入を検討した際には「埼玉レッドウィングス」という名前で参入を検討していたそうです。 FC浜松のモデルはJFLのホンダFC、J2の水戸ホーリ-ホック、ファジアーノ岡山、旧JFLのジャトコがモデルです。これから剣星達にとって大きな波乱が待ち受けています。

著作権者 明示
『CØDE:BREAKER』(C)上条明峰・講談社
小公女セーラ (C)日本アニメーション(原作はフランシス・ホジソン・バーネットの小公女)
『祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン』(C)LAD・テレビ朝日・東映アニメーション
『犬笛』(C)西村寿行・光文社
キャプテン翼 (C)高橋陽介・集英社
つばさ (C)NHK
花より男子 (C)神尾葉子・集英社
蒼穹のファフナー (C)ジーベック
『トワイライト』 (C)ステファニー・メイヤー
『ふたりはプリキュア』シリーズ (C)ABC・東映アニメーション 原作:東堂いずみ
超人機メタルダー (C)テレビ朝日・ASATSU・東映
『ROOKIES』 (C)森田まさのり・集英社
『スーパー戦隊』シリーズ (C)テレビ朝日・東映・東映エージェンシー
ドリーム☆アゲイン (C)渡邉睦月


(注) 注 ドリーム☆アゲインの著作権は日本テレビには帰属しないとする理由として、この作品は1978年に公開された米映画『天国から来たチャンピオン』(原題Heaven Can Wait)、そのオリジナル映画である『幽霊紐育を歩く』を原案にしたものであることを作家の小林信彦氏が指摘しており、私も盗作の懸念を表明せざるを得ません(同様の犯罪をディズニーも『ライオンキング』と称し、手塚治虫氏の『ジャングル大帝』の原案をベースにした盗作を行っており泉谷しげるらから抗議を受けています)。日本テレビはこうした問題を指摘されても居直っており、反省の色も伺えません。また、日本テレビはTBSの名誉毀損、アイヌ民族の誹謗中傷など過去にも違法行為を重ねています。 大手放送局がこのような犯罪行為を堂々と行うことは法令遵守の観点から断固認めがたい事と判断し、脚本家である渡邊氏にのみ著作権を認めます。今後、盗作を認めて謝罪し、責任者が制裁を受けた場合は著作権が日本テレビにあることを改めて認定しますが、残念ながらそうした状況にはありません。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
Neutralizer
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
P R