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現代社会をシミュレーションした小説を書いております。
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「クソッ…、したたかにやってくれたな…」
 マスクのはずれたジャキは脇腹を抱えて歩き出す。指名手配で顔が割れてしまい、粛清の対象にされてヤイバに刺された上に東京湾に投げ捨てられた。 ジャギは何とか陸まで泳ぎ着くと、放置自転車に目を向ける。
「ここはどこだ…、川崎か…」
 近くの工場にたどり着かなかっただけ彼はましだった。そして放置自転車のある場所まで歩くと力尽きて倒れてしまった。そこへ
「お兄ちゃん、人が倒れているよ!」
 学生服の少女が作務衣姿の青年に叫ぶ。天道 樹花(てんどう じゅか/13歳)という。背中にはバトミントンのラケットが背負われている。
「樹花!」
「このままじゃ死んじゃうよ、早く助けなくちゃ」
「仕方がない、俺の車に連れ込むぞ」
 ジャギが倒れた所は川崎の現金市場前だった。放置自転車と一瞬間違えるがとんでもない、現金問屋の商品で、全国のホームセンターに格安な価格で転売するのだ。ちなみに自転車は韓国(旧北朝鮮地方)製である。 天道総司と樹花兄妹は商品の仕入れをする為朝早く現金問屋に来て、そこで男が血まみれになって倒れているのを見たのだった。だが、彼らは知らなかった…、この男がGINに指名手配されているジャギであることを…。
 因みに総司は生物学部の大学院生でありながらも現役のレストランシェフだった。
 

「…言っておくが私の治療代はお前が想像しているよりも高くつくぞ」
 天道の経営するレストランの近くの自宅に姿を現したのはブラックジャックだった。天道がわざわざ彼に治療を依頼したのだ。
「法外な治療費は関係ない、俺はそれぐらい払う」
「アンタの資金はしっかりしている、だから私は不安視しないがね。しかしこんな縁もゆかりもない男をなぜ救ったのかが分からない」
「アンタと同じだ、助けたいから助けた。それだけだ」
 するとブラックジャックは天道に微笑むと
「フッ、面白い男だ…まあ、脇腹のオペは終わったぜ。後は無理させないでそのままいさせれば1週間ぐらいで回復する」
と言った。
「助かった、感謝する」
 ブラックジャックに手元の通帳を差し出す天道。
「料金だが、1週間までに東西銀行千葉駅前支店に振り込んでくれないか」
「ああ、今振り込んでも構わない」
 そういうと天道はパソコンを起動させてオンラインバンクのソフトを発動させる…。
 

「ん…」
「あっ、お兄ちゃ~ん!この人、気が付いたよ~!」
(ど…どこだ…ここは…)
 意識が回復したジャギは辺りを見渡す。
(確か俺は…ヤイバに腹を刺されて…そうだ!東京湾に投げ捨てられたんだ…)
 あの時、彼はヤイバに鳩尾を打たれて失神していたが海の中で意識が目覚めたのだった。
(それから…何とか岸に泳ぎ着いて…それでぶっ倒れたんだ…)
「おう、目が覚めたようだな」
 彼が声のするほうに目をやると兄妹らしき男女が立って彼を見下ろしていた。
「だ…誰だ、テメエ等は…?」
 すると兄らしき男がは右腕を高く挙げ、人差し指を天井に指してこう言った。
「俺か?天の道を行き、総てを司る男、天道総司だ」
「因みに私は天の道を行き、樹と花を慈しむ少女、天道樹花で~す!」
 兄に続いて妹も元気よく自己紹介する。
「……」
(な…何なんだ…コイツ等…アホなのか…それとも…)
「どうした?俺の凄さについて行けないのか?」
「お兄ちゃん、この人きっと倒れてたから今の状況に戸惑ってるんだよ」
「なるほどな、お前の言うとおりだろう。腹が減ってるだろう、食事を用意してやる。待っているがいい」
と言って兄が部屋を出て行く。
(い…いや、そうじゃなくて…)
「お、おい」
「あ、お兄ちゃんの料理は最高だよ。きっと『うまい!』って言うから」
と妹も笑顔を見せて部屋を出て行く。ジャギは呆然と見送った…。
 

「ジャギの行方はどうだ」
「それが…、全く足取りが見えません。ですが、気になる情報を得ました」
 厳しい表情で入ってきたのは本郷由起夫とガッシュ・ベル。
「ガッシュ、川崎近郊で奴の足取りが見えたというのか」
「そうだ、私は兄上と一緒に現金市場という現金問屋の倉庫が並んでいる川崎港付近を調べたら、昨日の早朝に若い男女が怪我人を車に乗せて連れて帰ったというのだ」
「くさい話だな…、その若い男女の素性を調べたか」
「テッド、ダニー、キャンチョメとコルル、ティナが手分けして調べている、時間の問題なのだ」
「確かに…」
「CEO、私は彼の情報を信じています、ですがもう少し人員の応援をお願いしたいのですが」
「本郷、それはガッシュが決めることだ。彼は彼なりに人員を集めてチームベルを結成した。もしここで支援をしてしまったらガッシュの誇りに傷を与えることになる。それに、信じて見守ることも大切ではないのか」
「確かに…、要らぬ心配をしてしまったな」
「本郷殿の気配りは私も承知なのだ、気にしてはおらぬ」
 その時だ、ガッシュのスマートフォンに電話が入ってきた。着信メロディですぐにガッシュは兄からの電話であることを見抜いた。
「もしもし、兄上か!?」
「ああ、お前が頼んだあの男女だが、素性にめどが立った。川崎のディスカビル川崎SCの敷地内で名前がないレストランを経営している天道総司というらしい」
「あ、あの天道殿が!?」
 ガッシュは驚く、彼も兄のゼオン達と共に天道の店でよく食事することが多いので天道とは顔見知りなのである。
「ガッシュ、電話を替わってくれないか!?」
 広志はガッシュから電話を受け取ると答える。 
「もしもし、高野だ。ゼオン、でその天道なる人物、どういう素性か分かったのか」
「それ以外は…。市場でレストラン開業に必要な中古品を買いあさって、2年前にレストランを立ち上げたそうだ。昨日の早朝らしい、男女がジャギとおぼしき男を回収したのも」
「よし、上出来だ。ゼオン、そのまま天道の周辺を調べろ。だが、天道への逮捕状は不要だ。抵抗しても逮捕はするな」
「俺達の狙いはあくまでもジャギその人というわけだ…」


「……」
「どうだ、美味かったか?」
 食事を終えたジャギに天道が尋ねる。ジャギは綺麗にたいらげていた。
「……」
「どうした、あまりの美味さに声も出ないか?無理もない、お前は脇腹を怪我していたのだからな。だが安心しろ、お婆ちゃんが言っていた『病は飯から。食べるという字は人が良くなると書く』とな。俺の飯はこの世で最高のものだ、だから必ず良くなる」
「…な、なあ…」
 黙っていたジャギが口を開く。
「ん、何だ?言いたい事があるのなら言ってみろ」
「テメエ…何で見ず知らずの俺を助けた?」
 ジャギは自分を助けた理由を尋ねる、すると
「ああ、そのことか。お前を治療した医者にも言った、『助けたいから助けた。それだけだ』とな」
と天道はあっけらかんと答える。
「!?そ…それだけか?」
「そうだ、それだけだ」
(何だ?何なんだコイツ!?)
 ジャギは訳が分からなくなる。
「テ、テメエ…俺がどういう奴なのか知ってるのか?」
「知らんな」
「知らん!?おい、テレビあるだろ。つけてニュース番組を見てみろ!」
「いいだろう」
 天道は近くのテーブルの上に置いてあったリモコンを取るとそれでテレビをつける。そこには丁度ニュース番組が映っていた。
『続いてのニュースです。昨日早朝、秋葉原で銃撃事件があり、男性一人が左脇腹に銃弾を受け重傷を負いました。この男性は…』
「秋葉原で銃撃か…」
「そうだ、俺はこの銃撃事件の現場にいたんだよ。そしてなあ、この男を撃ったんだよ!!」
とジャギはテレビの画面に指差して言う。が
「なるほどな、被害者の名はジュウザ…五車星出版社記者か…。ほう、お前の写真も載ってるな。ジャギというのか、お前の名は」
と天道は涼しい顔をして言う。
「ああ、ってちょっと待て!お前、まだ分からんのか!?俺は犯罪者なんだぞ!!何とも思わないのかよ!!?」
 天道の変わらない表情を見て、ジャギは彼に恐怖を覚え始め、わめくように言うがそれでも天道の表情は変わらない。
「それがどうした、今のお前は怪我人だろ」
「いや、そうじゃなくてだな!!」
 ジャギが続きを言おうとしたのを天道は手で制し
「お婆ちゃんが言っていた、『男はクールであるべきだ、沸騰したお湯は蒸発するだけだ』とな。少しは落ち着け」
と言うが
「ふざけるな!!これが落ち着いていられるか!!ならもう一つ言ってやる、これを言えばお前も顔色を変えるはずだ!」
とますます興奮したジャギは過去に自分が犯した罪を言うことにした。
「どんなことだ?」
「いいかよく聞け。俺はなあ、人一人殺したんだよ!それも女をなぁ!!俺は…俺は壬生国にある道場で拳法の修業をしていたんだ、そこの道場主の養子としてだ。だが、義弟(おとうと)である奴がその道場を継ぐことになったんだ。俺はソイツを妬んだ、実力は俺が上なのにその俺を差し置いてだぞ!!代わりにやると言われたのが只の土地だ、冗談じゃねえ!!」
「…」
「そこで俺は道場を継いだ義弟を殺すことにしたが隙がねえ、だが義弟には婚約者である女がいた。そこで俺は決意した、義弟の周りにいる親しい奴を一人ずつ殺してやる、そうすれば奴に永遠の苦しみを与えることができるってな。だからその女を殺したんだ、交通事故に見せかけてな。その時負っちまった火傷がこれだ!!どうだ、俺はこういう男なんだよ!!!」
と言ってジャギは火傷の痕を指差しながら天道に一通り言い終える。が
「そうか…だが今の俺には何の関係もないことだ…」
と答えた天道の表情は相変わらず変わらない。
「な…これだけ言っても顔色一つ変えず、しかも『関係ない』で終わらせちまうとは…テメエ一体何なんだ?」
 さすがのジャギも気が抜けて興奮から冷める。
「言ったはずだ『天の道を行き、総てを司る男だ』とな。ところで俺から質問していいか?」
「…何だよ?」
「お前、帰るあてはあるのか?」
「……ねえよ。今じゃ俺は警察にもマフィアにも追われる身さ。仕事しくじっちまったせいでよ…かといって逃げる為の金すらねえ有様さ」
「そうか、ならば俺の店で働け」
「!?」
「帰るあてがないんだろ?尤もその顔では接客は無理だな。裏方でもやってもらおうか」
 ジャギは一瞬考え込んだが
「…そうだな、どうせ追われる身だ。テメエの、いやアンタの提案に乗るとするか…」
と二つ返事で天道の店で働くことを決めた。
「決まりだ。医者によれば無理をしなければ一週間で傷口が塞がるそうだ。明日から皿洗いでもやってもらおうか…」
 
 翌日…。
「という訳でコイツを今日からここで働かせることにした」
「…よろしく頼む」
「おい、天道!どういうつもりだ!?この男は」
「知っている、銃撃事件にいて記者一人に重傷を負わせたと言うんだろ」
「そうだ!こんな奴を店に匿うなんて、お前は何考えてんだ!?」
「僕も反対だ。すぐに警察に引き渡したほうがいい。店の評判が落ちるぞ」
 店で働いている加賀美新や日下部ひよりなど店員達がジャギを働かせることについて天道に詰め寄るが
「何を息巻いている、心配するな。この男は表には出さん、この顔だからな、客が怖がるだろ」
「そうじゃなくてだな…」
「それにコイツが何をしたかということは今の俺達には関係ない」
「大有りに決まってんだろ!!?ひよりが言ったじゃないか、店の評判が落ちるって」
「お婆ちゃんが言っていた、『人が歩むのは人の道、それを拓くのは天の道』と。そんな事で店は潰れやしない。この店に天の道が拓けているからな」
「……」
 天道のこの言葉に周りの全員が呆れ顔になって口を噤んだが
「…もういい、勝手にしろ」
「その代わり、どうなっても僕達は知らんぞ」
と口々に言うと自分達の仕事に入る。
「なあ…」
「気にするな。お婆ちゃんはこうも言っていた、『太陽が素晴らしいのは塵さえも輝かせることだ』とな。今のお前さえも太陽は輝かせる」
「…天道」
「さあ、忙しくなるぞ。お前も持ち場につけ」
と天道はジャギの肩をポンと叩いて厨房に入っていった。
 
「おう、久しぶりだな、魁」
 小津魁がブルートレインレストラン『ゆうづる 川崎』(地方の野菜の収穫の数によって日替わりで名前が変わるので特にない)の中に入ってくる。彼の兄である蒔人がこのレストランに野菜を卸しているほか、人気の野菜についてはこのレストランの一角を使って販売しているのだ。
「相変わらずいい香りがする。このレストランはよく木をつかっているな」 
「最近は卵まで販売し始めたんだぜ。この前からは養豚場も買い取ったそうだし…」 
「そんなに拡大して大丈夫なのか?」 
 不安そうに聞く風間。 
「大丈夫だ、販売層は限定している。基本は行商、通販はその次だ」
 蒔人は過剰な拡大主義を嫌い、新規参入する際は必ず既存の家族経営に基づく業者を買い取って二年間勉強しながらシルバー労働者の補強に努めていた、というのは彼が経営する「アニキ農場」は年金生活者と事前合意に基づき時給500円、そのかわり社会保険加入ときっちりしていた。 蒔人は自ら小型バスに乗って野菜販売を行っていた、というのも消費者の声をリーダーが知らずして何なのかと言うことがあった。ちなみにその姿勢を神代剣・ディスカビルコーポレーション社長は気に入っていて個人的に支援をしていた。日下部 ひより(くさかべ/天道の実の妹/18歳)が厨房から魁達におにぎりを渡そうと出てくる。  
「あれ、天道さん新人入っているの?ひよりちゃん出てきたって事は、厨房は…」 
「ああ、ちょっとな」
 だが、魁は一瞬で思い出した。一瞬出てきた男の顔を見て指名手配されているジャギと似ているのに気がついたのだ。
------まさか、指名手配されているジャギ!?
 魁は外に出ると電話をかける。 
「もしもし、ヒロ!俺だけど…」
 
「ゼオン、かの男の情報を把握したのか」 
「ああ、天道 総司は21歳の若手の料理人で、冷静沈着なんだけど傲岸不遜の不愉快な男だ」 
「度のすぎる秘密主義者らしいな」 
「ああ、アンタもこのリストを見て相当困っただろう」
 広志は苦い表情だ。先ほど魁から電話が入り、ディスカビル川崎SCの敷地内のブルートレインレストラン内にジャギとおぼしき男がいるという密告が入ったのだ。普段働いている65歳の和食専門の店員が突然休みになっているというのだ。その店員が休むと言うことは何かがあると魁はにらんで広志に連絡をしたのだった。 
「加賀美陸の取り込みはどうだ、ディアッカ」 
「進めているぜ、いずれにせよあんたの腹の中身はデュランダルのおっさんも顔負けの狸小僧だぜ」 
「彼の場合は年期が違う。どうにもなるまい。で本題に戻すが彼のレストランに出入りするのは誰だ」 
「加賀美 新といい、天道の同級生らしい。性格が天道とは違うが彼は気に入っているらしい」  
「ディアッカの工作が終わり次第、動くぞ」
 
「そうか…。こいつの顔から傷を隠せってことか」
「ああ、お前ならできると思ってな」
「任せとけって。天道の頼みなら何でもどんとこいって」
 美容室『ドレイク』の店主である風間大介は天道の頼みに二つ返事で引き受ける。ちなみにこの男の言葉は不器用で、ゴン(高山百合子/8歳)がフォローする。ちなみにゴンとはベタベタなので大概の女性はひいてしまう…。だが、腕は確かなので人気がある。大介はゴン親子(百合子の母親の順子は新聞記者で大介にゴンを預けている)と一緒に食事の提供を受けていた為、いつも天道の為なら仕事を引き受ける。
「しかし天道、やるにはやるがいいのか?」
「かまわない、コイツのことは俺が引き受ける」
「俺達も反対したんだけどさ、天道がどうしてもここで働かせるって聞かないんだよ…」
と不満を顔に出しながら言う加賀美。
「まあいいけどさ…。しかしマフィアはともかくとして警察にも追われてるんじゃねえ…」
「お前が心配することではない」
「はいはい、分かったよ。それじゃ始めますか」   


「売り込みはどうだ、ミサキーヌ」 
「順調よ、あの技術は今まで私達ディスカビルになかった技術じゃない、だからサージェスに問い合わせが来ているみたいね」 
「ああ、この前俺達があの二人の話を聞いて正解だった。俺達で小型の情報端末の開発を進めた甲斐があった」
 神代 剣(かみしろ つるぎ/20歳)はほっとした表情だ、というのはこの前たまたまブルートレインレストランで食事をしていた際にサージェス精密工業の及川玲奈(ケガレシア)と北村一樹(キタネイダス)がトランプをしながらマードックの盗聴器開発で文句を言っていたことを聞いたのがきっかけでディスカビルがサージェス精密工業の代理店になる契約を交わしたのだった。 ちなみにディスカビルコーポレーションは労働組合はない、その代わり社長を含めた役員の給料は全員日当制及び成果給である。だから役員は死にものぐるいで商品を売る為、現場の正社員も死にものぐるいで販売する。競争は激しいのだが神代はパワーハラスメントの発生を恐れて社長室は置かないようにしていた。だから社員でメタボリック体質はいないのだ。 家族を2年前に強盗に襲われて失い、それ以来学生をしながらベンチャーで中小企業の経営支援をソフトウェアで行うディスカビルコーポレーションを創設して頑張ってきた。ミサキーヌといわれた女性は岬 祐月(みさき ゆづき /23歳)といい、神代の右腕でもある。彼女は財務を主に手がけておりディスカビルの売り上げはこの二人の活躍が大きい。去年、開業したばかりのディスカビル川崎SCも好調な売れ行きを見せている。 そこへ三人の男が姿を見せる。
「すみません、ブルートレインレストランはどこですか」
「店内の吹き抜けスペースですが…」
「ありがとうございます」
「おかしいよな…、なぜじいやが急に休むんだ?」
「私も分からないわよ…」
 
「ここか、ゼオンの報告にあったレストランと言うのは」
 天道の店に立つ三人の男達、彼らはGINの職員で名を江角走輔、香坂連、石原軍平という。
「ズバリ、ここで間違いないっす」
「よっしゃ!何でこの店にいるのか知らないがマッハで引き渡してもらおうぜ!」
 三人は店の中に入っていった。

「な…ちょっと待て!!そりゃどういうことだ!?」
「言ったはずだ、アンタ達がどこの誰であろうともこの男を引き渡す謂れはない。帰ってもらおう」
 ジャギの引渡しを要求した三人に対して、天道は拒絶した。
「何故なのか理由を聞きたいっす」
「ここにいるのは怪我人であり、俺の店の店員だ」
「だがソイツは犯罪者なんだぞ!」
「それがどうした、俺には何の関係もない」
「何だと!?お前なぁ!!公務…」
「『公務執行妨害で逮捕されたいか』と言いたいのだろう?それでは公権力濫用査察機構のお前達が権力を濫用するという矛盾を犯すがそれでもいいのか?別に俺はかまわないが」
「何ぃ!!?」
 天道の言葉に走輔が逆上するが
「やめろ!!この男の言うとおりだ!!」
と軍平が止める。
「しかし!!」
「どうする?このまま引き下がるか、それとも強行して連行するか」
「コイツーッ!!」
 歯噛みしながら睨みつける走輔。
「いや、まだもう一つあるっすよ」
「ほう、何だそれは?」
「このまま、僕達が貴方を説得することっす」
「『駄目だ』と答えたら?」
「それでも納得するまでやるっす」
とGINの三人と天道が言い争っている所に
「いや、方法ならもう一つあるぜ」
とジャギが厨房から出てくる。
「俺が自首することさ」
「…お前」
「じ、自首?」
 余りに突然の一言に走輔は一瞬戸惑う。
「そうか、自首する気になったんだな」
「ああ…。天道、短い間だったが世話になったな。これ以上迷惑かけるわけにはいかないのも理由の一つだがアンタは俺をただの怪我人として世話してくれた。その上、俺が犯罪者だということにすら気にしない度胸に負けたよ。これが自首する理由のメインだな」
「そうか、行くか。そういう訳だ、この男が行くというなら俺はもう何も言わん」
「それは引渡しに応じるということだと解釈していいっすね?」
「好きに解釈してくれ」
「な…何か分からんけどまあいいや。行くぞ」
「ああ、店のみんなにも迷惑かけたな」
 ジャギは心の中の悪が洗い流されたような笑顔を見せる。
「あ、ああ…」
「ジャギ」
「何だ?」
「全てが終わったらまたここへ来い。いつでもご馳走してやる」
「へへっ、ありがてえな。ホントに美味かったぜ、アンタの料理」
「そうか…最後に一つ餞に言っておこう。お婆ちゃんが言っていた、『人生とはゴールを目指す遠い道、重い荷物は捨て、手ぶらで歩いたほうが楽しい』とな」
「いいね、その言葉。ならその重い荷物を全部処理してからまた来るとするか」
 こうしてジャギは走輔達に自首し、天道の店を去っていった。
 
 ジャギが去った後…
「アイツ、何か晴れやかな顔していたな」
「僕も驚いた、一体どうなってるんだ?」
 店員達は怪訝な顔をしていた。していなかったのは天道だけである。
「天道、お前あの男に何したんだ?」
と加賀美が尋ねる。
「何も。介抱して食事を与えただけだ。お婆ちゃんが言っていた、『本当に美味しい料理は食べた者の人生まで変える』とな。それだけ俺の料理に感銘したんだろ」
「またそれかよ…」
 店にいた全員が呆れる。が、天道はふと何かを思い出したかのように電話に向かい、そばにあった電話帳を開いて何処かの電話番号を調べ始める。
「どうした今度は?」
「アイツが引き起こした事件で思い出した事があった。確か…ここか」
 天道は一人頷くと電話を掛け始めた。
 
「はい、こちら五車星出版社でございます」
 会社の電話が鳴り、編集長のリハクが受話器を取る。
『アンタ、ここの社員か?』
「ええ、私は編集長のリハクと申しますが…」
『そうか、編集長さんか。ならば一つ訊きたいことがある。アンタの会社に確か女性のジャーナリストがいたはずだが』
(リンのことか?)
「ええ、確かに一人おりますが、あいにく今は壬生国に取材に出かけておりまして…」
『そうか、ならばその女にこう伝えてくれ』
「はい、どのようなご用件でしょうか?」
『「天の道を行き、総てを司る男」がお前に特ダネを用意してあるとな。ああ、今から電話番号と指定する場所、それと時間を言うからメモに書いてくれ』
(はて、随分横柄な態度の男だが…リンを知っているということは…)
 リハクは相手の横柄な態度に怒るというより訝りながらも相手が言う事をメモに書く。
「確かに記録させていただきました」
『ではその女に伝えてくれ。ネタの内容はその女から聞くといい』
「あのう、失礼ですが貴方はどういったお方で…」
 しかしリハクが問いかけた時に電話は切れてしまった。
(ふ~む、一体誰なんだ…?声から察するに若者のようだが…)
 彼は顎に手をやり、考えながらも再び電話を取る。
「もしもし、私だ。実は…」
 

「ここだと聞いたけど…」
 リハクから連絡を受けたリンは電話の主が指定した川崎のとある場所に来ていた。
 待つこと数十分…。
「やはりアンタか、あの不味い料亭であったな」
「あ!貴方は!!?」
 そう、リハクを通じてリンにつなぎをつけたのは天道だった。
「道理で編集長から聞いた時にどこかで聞いた台詞だと思ったわ…」
「そういうことだ、さてネタの話に移るか…」
 

「ジャギの事情聴取はどうだ」
「CEO、彼は素直に事情聴取に応じています。意外ですね」
「かくまわれた先で人間的な成長を遂げたのかもしれぬがな…」
 広志は陣内隆一に目配せする。ジャキは自首後、2日たったがGINの留置施設(とは言っても昔ビジネスホテルだった場所)で石原達の事情聴取を受けていた。
「やはり、『シンセミア』とサウザーは関係があったか」
「彼の供述と証拠は一致しています、信頼に足るものでしょう」
「だが、俺は確たる証拠を求めていることを忘れるな」
「分かっておりますわ、CEO」
 そこへ驚いて入ってきた受付。
「CEO…、ジャギに来客者がおりますが…」
「俺が向かう」

「愚弟がそこまで堕落して申し訳ない…」
「カイオウ先生、わざわざ川崎までご労足いただき、申し訳ない限りです」
「かの男はうぬも承知のように、遺産を巡って我が義弟拳志郎に嫉妬を抱いて壬生国を飛び出していたが、ここまで堕落するとは…」
「あなたが憤怒の表情で乗り込んでくるのも当然でしょう。私があなたの立場ならそうなるのも無理はありますまい」
 男はカイオウだった、彼は川崎から天道とのコンタクトを終えて壬生国に戻ってきたリンからジャギの逮捕と天道が話したことを知り、日程を調整して川崎の交流施設に赴いていた。
「うぬが分かってくれるだけでもありがたい」
「私もかの男の罪は許すわけには行きますまい、ですが私一人の感情で法律は発動できませんよ」
「うぬは我が義弟も一目置くだけあるわ。したたかさと信念を備えておる」
「いや、霞さんには優秀な部下を紹介していただいたので助かりました」
「では、面会は…」
「無論。私としても面会させるべきだと考えています」
 
「ジャギ、お前に面会したい人間がいる」
 広志が厳しい表情で強化ガラスでできた窓口前に立つ。そこへドアが開いては行ってきた男の形相を見てジャギは震え上がった。
「ジャギ!!うぬという男は…そこまで落ちぶれたか!!」
「あ!!義兄者ぁ…」
「誰が義兄者だ!!リンから話は聞かせてもらったぞ、うぬはつまらん嫉妬を抱いて拳志郎を精神的に追い込もうとしておったとは!!」
「ヒーーーーッ!!!」
 その怒号と憤怒の形相で震え上がるジャギ。軍平が冷笑する。
「ふん、己の犯した罪を何だと思ってんだ!?」
「石原、やめろ!捜査に私事は持ち込むな!!」
 広志の一喝に黙る軍平。陣内がニヤリとしながら迫る。
「さて、ユリアはんのことや、さっきあんたはおもろいこと言うてたな。壬生国で彼女気絶させて、発火装置を仕掛けて車を放火したとな…」
「どうなのだ?答えろ、ジャギ!!」
「た、たたたたた確かに…や、ややや殺ったよ…。ア、アアアアイツがお、おおお俺よりじじじじじ実力が下なのにどどどどど道場を継承したのがゆゆゆゆゆ許せなかったんだよ~!!」
「おのれ…たったそれだけの理由であ奴を恨んでいたというのか!!うぬの性根は腐りきりおったな!!」
 カイオウの右拳は怒りに震える。
「かかかかか勘弁してくれ義兄者!!おおおおお俺は…」
「黙れい!!うぬの言い訳にはもう聞き飽きたわ!!」
 その怒号と共にカイオウはガラス越しにいるジャギめがけて拳を繰り出そうとする。
「おい!!何のつもりだ!!?」
「やめるんだカイオウ先生!!ここでコイツを殴っても…」
と広志達が止めようとするも
「ええーい!!止めるなあーーっ!!」
とカイオウは彼らの静止を振り切って拳を繰り出した。
「ヒーーーーッ!!!」
とジャギは悲鳴を上げ、白目を剥いて気絶する。が、カイオウは拳をガラスすれすれで止めた。
「フン!気絶しおったか…この男の命など取るに足らんわ」
 彼は気絶したジャギを見て吐き捨てるように言う。
「何だよ~、ガラスごとブン殴るかと思ったぜ…」
「でもカイオウ先生の言うとおりっす。この男は所詮小心者だったんすね…」
 走輔と連はホッとした表情で言う。
「さて、高野殿」
「はい」
「この愚か者、うぬに預ける。よろしく頼む」
 カイオウは広志に向かって頭を下げる。
「分かりました、我々GINで然るべく措置を執ります。それと、霞ユリアのことですが、我々GINで捜査を行うことを決めました。メンバーがすでに動いています」
「そうか…、うぬらが動いてくれるか…」
 カイオウの表情が少し和らいだ。
「すみません、本来このことは私の方から霞さんに言うべきですが…」
「気にするな、うぬは権力犯罪者と戦うがいい。あ奴が白状した事はこの俺から伝えておく」

 
「そうか…あれはジャギの仕業だったのか…」
 ゼーラで取材を続けている拳志郎がカイオウからユリアの死の真実を聞かされたのはその日の夕方だった。
『愚かな奴よ…うぬにつまらぬ復讐を抱くとは…我等が師リュウケンもあの世で嘆いていることだろうよ…』
「リンから聞いた、ジュウザが負傷したそうだな…」
『ああ、奴もあの愚弟のとばっちりを受けた』
「そうか…分かった。ジュウザに連絡を取る時があったら伝えてくれ、『養生してくれ、一日も早い復帰を待っている』と」
『うむ、分かった…』
 電話を終えた拳志郎は暗涙にむせながら一人呟く…。
「ユリア…許してくれ…俺の為にお前までも争いに巻き込んでしまった…」
 

 時間をカイオウが留置場から出た後に戻す…
「ジャギ…、これはお前にとって選択できないことである」
 広志が聴取室でジャキに対して話していた。
「狸寝入りなど様々な駆け引きをして我々を苦しめると言うことは、何か貴様が隠しているのは論を待たない。そこで、今回我々は貴様にチャンスを与えることにした…」
「何のことだ…」
「つまり、司法取引だ…。貴様には戸籍上死んでもらう、そのかわり貴様が今まで関わった悪事の全てを話した上、罪を償ってもらおう…。もしくは貴様に指示を与えた悪党を貴様が差し違えるか…」
 広志の冷たい声にジャキは震え上がった。あのカイオウの怒号とは違う意味で広志の政治的な策略は恐ろしい。
「俺に選択はない…」
「そういうことだ、その代わり我々は貴様を法律でしっかり保護することを約束しよう…、そして貴様が我々の手足になって貴様を操った悪党どもを滅した場合は更に待遇の改善を約束する…」
「…」
「貴様には選択肢はないぞ…、このままでは貴様は間違いなく終身懲役刑は免れないぞ…」
「…分かった…俺はある男に約束した…『重い荷物を全部処理してからまた来る』と」
 ジャギは青い顔をしながら取引に応じることにした…。
 

「横浜シーポートタワー…、どうやらここのマンションの周辺に住んでいるようだ…」
 桜井侑斗は相棒のデネブ(本名・白鳥毅郎)と話している。
「一応ティッシュ配りの格好をしているが、大丈夫か?」
「お前こそだよ。変なところでずっこけるからな」
 だが、二人は知らなかった。セールスマン風の男が二人の後をそろそろと歩いていたことを。そして、デネブのポケットから落ちた名刺。
 男は素早くそれを回収すると物陰に隠れて電話を掛ける。
「もしもし、財前だがしっかり落としてくれたぜ。あの探偵の事務所が分かったから、そこから芋づる式にスカウトを仕掛けてくれ…」

「なるほど…、食堂『デンライナー』という場所の二軒隣に彼らの事務所がある訳か」
「その関係で桜井はデンライナーに隣接しているコーヒーショップのオーナーと婚約しているようだ」
「よし、彼らもまとめてスカウトしておこう。彼らを何が何でもGINに取り込まないと、彼らの命は保証できない」
 川崎スカイタワーの最上階にあるGIN司令室…。広志はそつなく指示を出す。すぐに動き出したのは綾野美奈子(本名・陣内美奈子)。彼女は冥王せつなの事情聴取を主に引き受け、その裏付け証拠を集めていた。
 せつなの話は広志達にとって驚くものだった、というのは彼女特有の記憶障害により、あのフロスト兄弟のUSBメモリーにあった秘密ファイルが再現されたからだった。だが、相手はあまりにも証拠を隠していた為調査は難航していた。美奈子は夫の隆一にウィンクする。
「隆一、彼女は任せてね」
「ああ、美奈子に任せとるんよ。伊達の兄ぃがせつなはん守っているんよ」
「陣内、デンライナーのスカウトは君に一任した」
「お任せや、CEO」
「CEO、あんたの策略には参ったぜ。あの二人を取り込むのは俺と財前さん、本郷さんにやらせてくれないか」
「ああ、任せよう。もししくじっても俺が動く。どんと行け!」
 広志の檄に頷く仲間達。広志は多少の失敗を気にしない、だが命に関係した失敗は決して許さない厳しい信念を持っていた。

「デネブ、伊達という最近入ってきた人物がどうやら鍵のようだな…」
「ううむ…、うさんくさいよな…」
 桜井は厳しい表情で話す。
「一人はサラリーマンらしいんだ、だが出入りしているのがうさんくさい」
「銀行員らしいんだ、三洋銀行の社章をつけているようだ」
「さて、チラシ配りでもするか」
 だが、二人は背後から買い物帰りの二人の男が袋からハンカチを取り出したことを知らない。その男達は素早く二人を背後から羽交い締めにしてハンカチを口に当てさせると意識を奪った。
「財前、うまくいったな」
「ああ、あんたとコンビを組んだらいつもそつなく成功する。まあ、何かあっても俺達二人なら対処できるがな」
 本郷由起夫は電話を取り出す。
「もしもし、私です。作戦はトラトラトラ、ということで…」
 
「…!!ここは一体!?」
 意識を取り戻した桜井は驚いている。
「ようやくお目覚めか…、桜井侑斗…」
「アンタは一体!?」
「俺は公権力乱用査察監視機構、CEOの高野広志だ。お前さんの命に関わる為、荒っぽい手段ではあるがお前さんを保護することにした」
「すまない侑斗…、俺が名刺を落とした為こんな目に遭ってしまった…」
「何!?デネブーッ!!クソッ、こういう羽目になっちまうとは…それにしても何でアンタの組織が動いている!?」
「私から説明しましょう」
 本郷由起夫が広志に代わって説明を始める。
 
「つまり、サウザー・ロペスや涼宮ハルヒ、フロスト兄弟、更には喪黒福造に関係した腐敗の実態を今回調べていると言うことなのか」
「ああ…、冥王せつなはシャギア・フロスト関東連合議会議員の秘密口座に関係するリストを運悪く見てしまった…、そのために彼女は殺されるところだったのを我々が保護した、というわけだ…」
 伊達竜英が淡々と話す。
「俺達を道理で…」
「手段は荒っぽかった、そういう意味で君達に不快感を与えたことをお詫びする」
「じゃあ、あの時葬式の際に城一郎(作者註:苗字が城 外伝21話参照)と名乗っていた銀行員は…」
「Da Bomb!!俺だぜ」
 財前丈太郎がニヤリと笑う。
「一応あなた方の親類や関係者もGINは保護する。それはここにいる私が保証する。ぜひ、我々と共に権力犯罪者と戦おうじゃないか」
「侑斗…、どうしようか…」
「野上姉弟も保護の対象か…」
「もちろん、私はあなた方の関係者をお守りしよう」
「一介の探偵にしかすぎない俺達を…、そうと分かったら仕方ねえな。この桜井侑斗、不肖ながらGINの為にお役に立たせてもらおうか。コイツ共々な」
「ゆ、侑斗…俺からもよろしくお願い致します!」
 二人は広志に頭を下げる。
「伊達、二人に入職手続きをしてもらおう。雨宮、二人分のGIN供与品を用意せよ」
「ハイッ!」
 
「しかし、よくCEOあの二人を加わらせたな」
「伊達さんがデネブさんの調査に気がつかなかったら大変だったでしょう」
「いやいや、俺はたまたまだ」
 伊達は用紙と同時にホワイトアタッシュケースを持って部屋に戻る。
「これは…」
「一年間、見習い捜査員である事を示すツールだ、中身を見せてやってくれ」
「これは…」
 中身にはプラチナメッキの電子手錠、身分証明書兼用ホワイトプラチナカード(クレジットカードの一種で1年間見習い捜査員であることを示す)、GIN手帳も兼ねた特注スマートフォン、更にはレーザーマグナムまでが入っていた。
「GINの仕事の重大さがこれで分かると思うだろう、心して権力と戦って欲しい。相手は権力犯罪者だからだ」 
 厳しい表情で桜井達が頷く。

 一方、マンションの外では…。
「もしもし、セルゲイですか?」
 灰色の髪の毛の女性が電話を掛けていた。
「件の男ですが、警戒が非常に強く入りにくい情勢です。しかもマンションは盗聴しにくい構造で、死角は何一つ見あたりません。さっき二人進入しましたがあえなくノックアウトしています」
「そうか…、ソーマよ分かった、そのまま戻ってきてくれ。私も考えよう」
 セルゲイと名乗る男の電話を切ると彼女は立ち上がる。そして上大岡駅まで歩きながらその近くにあるマンスリーマンションに彼女は消えていく…。
 彼女は一体…。



作者あとがき:我が親友はアメーバブログ『新生活日記』でGIN即ち公権力乱用査察監視機構を実際に組織するべきだと言っています。それはこの小説のように余りに腐敗した権力の根が深く蔓延っているからです。今の民主党政権はこれらを断絶させると公約していますがこの公約をしっかり果たしてもらいたいものです。さて、話の最後に出てきた『ソーマ』なる女性は一体何者なのか…続きをお楽しみに!!


今回使った作品

 『北斗の拳』:(C)武論尊・原哲夫 集英社  1983
『内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎』:(C)北芝健・渡辺保裕 2003
『仮面ライダー』シリーズ:(C)石ノ森章太郎 2006・2007
『スーパー戦隊』シリーズ (C)東映・東映エージェンシー  2005・2006・2008
『笑ゥせえるすまん』:(C)藤子不二雄A  中央公論社  1990
『涼宮ハルヒ』シリーズ:(C)谷川流  角川書店   2003
『ブラックジャック』:(C)手塚治虫 秋田書店  1973
『美少女戦士セーラームーン』:(C)武内直子 講談社  1991
『金色のガッシュ!!』:(C)雷句誠  小学館  2001
『HERO』:(C)フジテレビ 脚本:福田靖・大竹研・秦建日子・田辺満  2001
『機動戦士ガンダム』シリーズ:(C)サンライズ・創通エージェンシー 1996・2002・2004・2007
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